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信号待ち

あの日、友人と会う約束をしていて、僕は少し浮かれていました。待ち合わせ場所へ向かう途中、ちょうど目の前の信号が点滅しているのが目に入ったんです。なのに、なぜだかその点滅の意味を深く考えず、僕は横断歩道へと足を踏み出してしまいました。 ぼんやりと歩いていると、信号はあっという間に 赤色 に変わってしまいました。左右からは、まるで待ってましたとばかりに車が勢いよく発進し始めます。一瞬にして、僕は渡り切ることも、引き返すこともできない状況に陥ってしまったのです。 立ち尽くした僕のすぐそばには、 中央分離帯 がありました。冷たいガードレールに手を置き、身を縮めるように立ちました。信号待ちをしている人々の視線が、まるで突き刺さるように感じられて、もう、恥ずかしくてたまりませんでした。居たたまれない気持ちがごちゃ混ぜになり、ただひたすら次の信号が変わるのを待つしかありませんでした。そのたった数十秒間が、僕にとっては永遠のように長く感じられました。 そして、ようやく信号が青に変わった瞬間、僕はまるで逃げるように横断歩道を渡り切りました。そのまま、待ち合わせ場所まで一目散に走ったのを覚えています。友人はすでに到着していて、息切れした自分を不思議そうに見ていました。適当な理由をつけてごまかしましたが、走ったせいなのか汗が止まらなかったです。

松屋のうまトマ

ああ、うまトマ!松屋の「温玉トマトハンバーグ」、通称うまトマ。私も初めて食べた時の衝撃は忘れられません。期間限定で登場した時、正直言って最初はそこまで期待していなかったんです。ハンバーグとトマトって、まあよくある組み合わせだし、と。ところが、一口食べてみたら「これは違う!」と唸りました。 あのトマトソース、ただのトマトソースじゃないんですよね。ピリッと効いた胡椒のアクセントが絶妙で、トマトの甘みや酸味をキュッと引き締めている。そして、松屋のハンバーグの肉汁と合わさった時に生まれるハーモニーときたら!さらに、とろーり温玉を崩して絡めれば、まろやかさが加わって、もう至福の時間です。ご飯が何杯でもいけちゃいますよね。 期間限定のメニューって、いつも「ああ、もっと食べたいのに終わっちゃうのか…」と名残惜しい気持ちになることが多いじゃないですか。だから、今回「うまトマ」がレギュラーメニューになったと聞いた時は、本当にガッツポーズが出ました。これはもう、松屋さんの英断としか言いようがありません。 思えば、人気の火付け役になったのは、やっぱりあの芸人さんのYouTubeだったんでしょうね。私もあの動画を観て、「そんなに美味しいなら試してみようか」と思った口です。ネットでの口コミって、侮れない力がありますよね。松屋の企業努力はもちろんのこと、そうした「推し」の力も相まって、これだけの人気を博したんだなと感心します。 これからは、いつでもあの「うまとま」が食べられると思うと、それだけでちょっと元気が出ます。仕事帰りに、小腹が空いた時に、あの美味しさを気軽に楽しめる。まさに日々のちょっとした贅沢です。きっとこれからも、私の松屋での定番メニューとして、うまとまは輝き続けることでしょう。本当にレギュラー化してくれてありがとう、松屋!と心から感謝したいですね。

岡山の桃

夏の岡山と聞くと、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか。私にとって夏の岡山は、甘く瑞々しい桃の記憶と強く結びついています。時々用事で訪れていたのですが、その最大の楽しみは帰り道にありました。 (いざ岡山へ) 岡山では、時々道路のすぐ脇で桃が売られている光景があります。農家の方が軒先で小さな台を出しているだけの素朴な場所もあって、その雰囲気がまた良いのです。そこで売られている桃は、時々びっくりするような掘り出し物に出会えることがあり、私にとってはある種の宝探しのようなものでした。 (ピーチハンター) 時々行く桃売り場がありました。ある年の夏も、私は旅の締めくくりにその場所に立ち寄り、いつものように一袋の桃を買いました。車の中に置くと、ふわりと甘い香りが漂い始めます。今年の桃はなんだか特に香りが強いような気がする、もしかしたらこれは大当たりかもしれない。そんな期待を胸に、逸る気持ちを抑えながら家路につきました。 (よだれ) 家に帰り着き、丁寧に桃を冷水で洗ってから、いよいよ食後のデザートに家族でいただくことにしました。私が代表して一つ手に取り、包丁をそっと入れてみると、驚くほどすっと刃が吸い込まれていきます。そして断面からは、キラキラとした果汁が次から次へと溢れ出してきました。その一切れを口に運んだ瞬間、私は言葉を失いました。信じられないほどの甘さと、鼻に抜ける芳醇な香りが口の中いっぱいに広がり、脳がとろけるような感覚に襲われたのです。これはただの桃ではありません、まさに桃源郷が我が家の食卓に現れたかのようでした。 (うますぎ) あまりの美味しさに、家族全員がなぜ一袋しか買ってこなかったのか、もっと、せめて箱で買っておくべきだったと言いました。あの桃をもっと食べたい。強烈な後悔の念とともに、来年こそは絶対にたくさん買うのだと固く心に誓いました。 (決意) そして待ちに待った一年後、私はあの感動をもう一度味わおうと、期待に胸を膨らませて桃売り場へ向かいました。しかし、いつもなら桃があった台の上が、空っぽだったのです。家の方に尋ねてみると、去年の桃が良かったのか、今年は早く売り切れてしまったとのことでした。 (クソッ) やはり、あの感動は私だけのものではなかったのです。少しのがっかりと、でもやっぱりそうだよなという納得の気持ちが入り混じった不思議な感覚でし...

nintendo switch2 抽選

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nintendo switch2 抽選 マリオカートの新作がSwitch 2で出るっていうじゃないですか!なんでもオープンワールドみたいな新しい要素も盛りだくさんらしくて、今までマリオカートってあんまりガッツリやったことなかったんですけど、これはちょっと触手が動いちゃいましてね、買ってみることにしたんです。 (参戦!) 早速、Nintendoストアで抽選販売してるって聞いて調べてみたんですよ。そしたら、予約するのに色々条件があるみたいで、抽選にすら参加できないっていう悲しい現実。じゃあ家電量販店だって思っていくつか調べてみたんですけど、こっちも会員限定だったりで、なかなか抽選の土俵にすら立てないんですよね。 (応募すらできねぇ…) もう諦めモードに入りかけてたんですけど、色々探してたら、やっと条件なしで抽選に参加できるチェーン店を見つけたんです!と思ったのも束の間、よくよく見たら、当たった場合の受け取りが店舗限定。まあ、それはそうだろうなと思って最寄りの店舗を検索してみたら……え、100キロ以上離れてるんですけど。無理!さすがにそれは無理! (遠っ!) 結局、最終的に条件なしで誰でも抽選に参加できるのはAmazonしかないってことになりました。まあ、考えることは皆同じですよね。とんでもない競争率になるだろうなあって思って、今回はもう諦めようかな、と。 (オワタ…) それからしばらくして、すっかりマリオカートのことも忘れかけてた頃、Amazonから一通のメールが。なんだろう、なんか買ったっけ?って思って開いてみたら、まさかの「当選」の文字!えええええ!当たってる! というわけで、まさかまさかの展開で手に入ることになったSwitch 2のマリオカート。発売日の6月5日から、思いっきり楽しみます!

初!大阪万博めし

初!大阪万博めし 万博の最寄り駅に降り立った。 時刻は夕暮れ時、おかげで入場は驚くほどスムーズだった。 そういえば、とニュースアプリを開くと、オーストラリアパビリオン前でステーキの試食があるという情報が目に飛び込んできた。これは行くしかない。 (ダッシュ!) パビリオンへ足を運ぶと、試食開始まであと30分ほど待つ必要があるようだ。 うまい肉のためなら、このくらいの時間はどうということはない。 プロジェクターに映し出される映像をぼんやりと眺めながら待つこと30分。ついに料理人が姿を現した。 (にこやかな日本人の料理人) 軽快なトークと共に肉が焼かれていく。しかし、ここで一つの疑問が頭をよぎる。 料理人はステーキが1枚しか焼いていないのだ。 あたりを見渡せば、ざっと200人近い人々がこの瞬間を待っている。 その場にいた全員が、きっと同じことを思っていたに違いない。 ステーキ1枚しか焼いてない、と。 (1枚しか焼いてない…) このままでは、たった1枚のステーキを200人で分け合うことになり、パニックは必至だ。 助けを求めるように、近くにいたオーストラリアパビリオンのスタッフらしき人物に視線を送るが、スマートフォンに夢中だった。  (スマホチェックにいそしむスタッフ) まずい、このままでは本当にまずい。そうこうしているうちに、ステージ上の料理人は肉を焼き終え、今度はサラダのようなものを作り始めてしまった。 (1枚だけ焼いて終わり?…) 終わった。そう確信したその時、一人の屈強な欧米系の男性が現れた。 彼こそが救世主だったのだろうか。 男性はやおら机の下から大きなタッパーを取り出した。中には、あらかじめ調理された肉がぎっしりと詰まっているではないか! 安堵のため息が漏れる。よかった、本当に助かった。 (肉だ!) 無事に肉は全員に行き渡った。 あれだけ待ってありつけたのは、ほんの一切れの肉だったけれど。 それでも、口にしたOGビーフは格別の味わいで、いつか本場でたっぷりと味わってみたいと思わせるには十分すぎるほどの美味しさだった。 (大満足!) (注:私が聞いてなかっただけで、会場の方に食事を配る説明はありました)

いざ大阪万博へ

いざ大阪万博へ 先日、ちょっと万博に行ってみようと思い立って、夕方からのチケットを買ってみたんです。16時から入場できるやつですね。どうせならもっと楽しみたいなと思って、スタンプ帳があると良いって聞いたので、事前にゲットしておく計画でした。万博内のショップで並んで買うのは、時間がもったいないなと考えたわけです。 (スマートに!) まず向かったのはJR大阪駅の中央改札近くにある公式ストア。でも、そこには影も形もなし。 (ない!) あれ?っと思いつつ、次はジュンク堂の大阪本店へ。 (ない!) だんだん雲行きが怪しくなってきました。 諦めきれず、新大阪駅まで足を延ばしてエキマルシェ内のストアへ。 (ない!) こうなったら意地だ!と新幹線のホームにあるお店まで見に行ったのですが、 (ない!) 途中からはもう、商品棚を見るより先に「売り切れました」の札を探している自分がいましたね(苦笑)。 さらに追い打ちをかけるように、SNSで検索してみると「スタンプ帳、どこにも売ってない…」という同じような境遇の人たちの声が。ここで完全に心が折れました。もう絶望です。 (終わった…) 疲れ果てて新大阪駅でしばし呆然。どうしようかと思案した結果、もうこれは仕方ないと開き直り、近くの百均で小さなメモ帳を購入することに。とりあえずこれにスタンプを押していって、後日もしスタンプ帳が手に入ったら、そこに貼り付けようという作戦です。 (苦渋の決断!) そんなこんなで、万博会場に足を踏み入れる前からすでに疲労はピーク。開場時間の16時まで少し時間があるけど、はたして体力は回復するのか? (それにしても、疲れた)